お疲れ様です。Seaです!桜の季節も終わり今年はゴールデンじゃないGWがやってきますね。僕ももう高専5年になり就職活動や卒業研究で忙しくしてます💧そんな生活の中少しばかり時間ができたので5年間の高専生活で培ったレポート作成術を主に理系大学生向けに紹介したいと思います。
目次
- レポートを書く時意識したいこと
- レポートの基本構成は?
- それぞれどんなことを書くのか?
- まとめ
レポートを書く時意識したいこと
レポートとりあえず出せばいいと思ってませんか??レポートを書く時に意識して欲しいことがあります。
- 文末は「である」調で書くこと
- 引用したらダブルクォーテーション「" "」をつける
- Wikipediaから引用はしない
- 表番号は表の上に、図番号は図の下に書く。グラフも下に書く
- 字の大きさ、フォントは統一する
以上5つは、レポートを書くなら当たり前に意識して欲しいことです。もしやってなかったら今日から改善していきましょう!!
次に紹介することは意識するとよりいいレポートがかけるようになりますよ!
- レポートを評価するのは教授だが、後輩が参考にすると思って書くこと
- 難しい専門用語には脚注をつける
2はともかく、1については補足が必要ですね。これは僕が高専2年の頃学科長に言われたことです。
「君たちのレポートを評価するのは先生だからある程度端折ってもわかるが、そのレポートを君たちの後輩が見て実験して同じデータが得られるように書きなさい」
まさにその通りで、5年になって卒業研究が始まり実感したことですが、先輩の卒業論文や研究ノートがしっかり書いてあると研究の進捗状況が段違いです。学部4年になると研究室配属があり卒業研究が始まるかと思います。自分が卒業して後輩が研究を引き継ぐなんてことがあった時、後輩が研究をスムーズに始められるように努めるのが先輩としてできることなのではないでしょうか?
レポートの基本構成
やっと、本題です。ここからはレポートの基本構成についてその中身も紹介したいと思います。まずは概要からレポートには以下の8つは必ず入れましょう!
- 表紙
- 緒言
- 理論
- 方法
- 結果
- 考察
- 結論
- 参考文献
表紙
表紙書くことは次の3つです。
- 実験テーマ
- 実験日 (室温)
- 共同実験者
- レポート提出日
表紙をつけるのはこのレポートは誰が何について書いたのか一目でわかるようにするためです。親切な教授だと表紙を予め配布してくれる場合もありますが、基本無いものだと思ってください。
※教授も自分の研究で忙しいです
評価する教授の負担を少しでも軽減させてあげましょう!
緒言
化学で言えば実験目的です。何のために実験しているのかこの実験で知りたいことは何なのかはっきりさせるために書くのが緒言です。目的がないのに実験はできませんからね💦
理論
化学で言えばこの実験でおこっている特徴的な化学反応について反応式を交えて詳しく書くことになります。使用している実験装置の原理についての説明でもいいでしょう。
方法
またまた、化学でいえば実験操作の説明ですね。冒頭で述べたようにこのレポートは後輩が参考にすると思って実験操作はできるだけ細かく書きましょう!
結果
実験で得られたデータをExcel等で表にまとめたりグラフ化したりして見やすくまとめることを意識しましょう!ここで気をつけたいのが、ただグラフだけ、表だけを貼り付けて終わりではなく何行かこのグラフから何がわかるのか、何を示しているのか簡単にでいいので書き加えておくと親切です。
考察
多くの学生が困るのがここでしょうね。通称、考察。何書けばいいんだろう問題です(笑)
考察とはそもそも、実験の結果を踏まえて客観的かつ論理的に分析した結果わかったことを書くものです。
なので、基本的に実験結果からわかったことをかけばいいのですが、もう少し具体的にいうと
- 過去のデータもしくは理論値と実験結果比較して違いを書く
- 得られたデータが信用できるかどうか相対誤差や相対標準偏差を計算する
こんな感じの事を書くといいと思います。それぞれ補足します。
1について
過去に同じような研究や実験を行った人がいる場合はその実験結果や論文などを引用し自分のデータと比較します。グラフであれば同じ座標平面上に並べてみたりして視覚的に分かりやすくするといいでしょう。表であれば違う点についてしっかり明記し説明することが大事です。その結果、異なる点が判明した場合はなぜ異なる結果が得られたのか原因を推察します。人的要因ならば再実験を検討しましょう。(班員と相談して同意の上でやらないと僕みたいに班員と喧嘩になりますよ😅)
人的要因もなく、最善を尽くした結果誤差が生じる場合もあるでしょう。その場合は、2で説明したように相対誤差や相対標準偏差を算出し我々の実験は精度・確度共に許容範囲であることを統計的に証明することが必要になります。
2について
理系ならばどこまでも疑いましょう。自分のデータが本当に正しいのか客観的に証明する必要があります。そこでよく使われる統計的手法があります。それが相対誤差と相対標準偏差です。それぞれ説明していきます。
相対誤差
実験の確度を評価する統計的手法。計算式は次のようになります。
相対誤差[-]=実験値-理論値(文献値)/理論値(文献値)≦±0.10
相対誤差の値が許容範囲内だとその実験結果は確度が高いと言われ、良い内容の実験ができたという証明にもなります。
相対標準偏差
実験の精度を評価する統計的手法です。平均値(または理論値)からのバラツキが少ないほど値は小さく、逆に平均値から外れたデータばかりだと値が大きくなります。計算式は次の通りです。
相対誤差同様に許容範囲内だとその実験結果は精度が良いと言われ、いい内容の実験だったという証明になります。
結論
緒言で述べた目的が実験によって達成されているかを書きます。結論を書かなくてもいいというレポートもありますが基本は書いた方がいいでしょう。
参考文献
ここまで書いてきた中で少なからず参考にした論文やWebサイト等があると思います。それらをリスト化して書きましょう。以下に書き方を紹介します。
○“本”の場合
文献番号)著者名(複数の場合は全員),本タイトル (出版年).
例:1)原哲夫・武論尊,北斗の拳[究極版]2(ゼノンコミックスDX),徳間書店 (2013).
○“新聞”の場合
文献番号)記事のタイトル,新聞社名 (出版年月日).
例:2)「ふなっしーランド」が29日まで期間限定でオープン,サンケイスポーツ (2014/4/25).
○“インターネットのサイト”の場合
文献番号)サイトのトップページのタイトル,url
○“学術論文”の場合
文献番号)著者名(複数の場合は全員),論文タイトル,雑誌名,刊数,掲載ページ(出版年).
例:3)尾田栄一郎,ワンピース 第 745 話,週刊少年ジャンプ,20,p.57 (2014).
まとめ
いかがでしたでしょうか。大学生になってレポートを書く機会が増えて大変ですよね。ぜひ、このノートで紹介したことを意識してレポートを書いてみてください!